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顎関節症とは

「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれている」(日本顎関節学会「顎関節症の定義」より)

簡単にいうと、あごの関節(顎関節)周辺に何らかの異常がある「あごが痛い」「あごが鳴る」「口が開けづらい」などが主な症状の慢性的な疾患です。原因を一言でいうと力(メカニカルストレス)です。顎の関節に対して、顎を壊すような力が「壊すうな方向に」「壊すような時間」「壊すような大きさで」加わった場合に起こります。

たいていの場合日常生活のストレスから生じる夜間のくいしばりが原因で、硬いものを食べたらあごが痛くなったがしばらくしたら治ったという程度の軽い症状は放っておいても自然に治るものもあり、必ず悪化していくという疾患ではありません。

患部を安静にする、問題のある生活習慣を改善する、薬を服用するなどの治療で70%の人は症状が消失すると言われていますが、重症になると、症状もめまいや痛みなど全身に及び、開口障害により食事の摂取が困難になったり精神的にも影響を受けることもあり、日常生活に大きな支障をきたすほどの症状に苦しむ方もおられます。

当院の顎関節症の治療

適切な審査診断によって治療を開始します。治療の中心はスプリント療法と生活習慣指導で、必要投薬を行う事もあります。
顎関節症の厄介な点は、一見症状が消失したように見えても実は悪化している場合が少なくない点、また、自然治癒する70%のタイプなのか重症になる30%のタイプなのかを事前に判断することが不可能である点です。
したがって、当院では、適切な診査診断、適切な治療を行った上で、定期健診を行い、再発の兆候を事前にチェックしていくように心がけております。

参考資料1
参考資料1
参考資料2
参考資料2

院長は顎関節症治療のプロフェッショナル

当医院の院長は、顎関節症治療の第一人者である小出馨教授に直接師事し、現在は、毎年4月~11月に開催されている「日本臨床歯科補綴研修会基本8ヶ月コース」のインストラクターとして、他の歯科医師に対して指導を行っている立場でもあり、他院では治らなかったような顎関節症の患者様も引き受けております。
患者様が顎関節症の症状を訴えて来られた場合はもちろん、そうでない場合も、保険の初診料の範囲内で、顎関節症の徴候についてチェックさせていただいております。

診査項目

  • 咀嚼筋の触診(3種10部位)
    初診時のスクリーニングとして全ての患者様に行います。(無料)
  • 顎関節頭の運動路の検査(SCMリコーダー)
    任意の検査となります。(有料10,000円)
  • 顎関節頭のCT検査
    任意の検査となります。(健康保険適応)

治療例

急性のクローズドロック(急に口が開かなくなった)

40代女性。三日前から急に口が開かなくなったと言って来院されました。
適切な診査診断により、関節円盤前方転位と判明、小出教授の考案された効果的なマニピュレーションテクニックを用いて、即日に整復し、正常に口が開くようになった症例です。 このようなケースではなるべく早く来院されることが大切です。
遅くなれば、関節円盤を正常な位置に戻すことが不可能となり、一生ずれたままで過ごしていかなければなりません。

急性のクローズドロック(急に口が開かなくなった)

近隣の歯科や大学病院にも行ったが、元に戻すのは困難と言われ当院を受診されました。
元に戻したいと困ってらっしゃって、遠方から来院頂き結果に満足いただきました。