今回は矯正治療に関するお話です。
昔は、大学病院で主にされていた矯正治療ですが、近頃はすっかり一般的になって、歯に対する意識が日本でもかなり向上してきているのを感じます。
矯正治療に対しての不安も昔ほどではなく、お子様の歯の矯正を考えておられる方も多いと思います。実際の治療も、不安になるような治療ではありません。しかし、治療を進めるうえで守ってほしいことがあります。それは、歯磨きを毎日しっかりすることです。
矯正治療が始まると、口腔内にいろいろな装置が取り付けられます。それらの装置は非常に小さく複雑な形態をしているので、装置の周りの細かい部分に歯垢が付着しやすく、取れにくい状態になります。そうすると、口腔内の細菌(歯垢)が増えやすい状態になって、虫歯にかかる危険性が高まるのです。
装置がないときよりも歯磨きが難しくなるので100%とはいきませんが、毎日一本ずつ丁寧に磨くことで、少しでも細菌の数を減らして口腔内を虫歯にかかりにくい環境にする必要があります。そして、もうひとつ大事なのは、歯磨きの後にフッ素入りのジェルを歯に塗布して、歯の表面を虫歯菌が出す酸に溶かされにくい状態にしておくことです。(フッ素には歯の表面を硬くし、歯質を強化する働きがあります)
診療室では、私達スタッフが出来る限りのケアをさせていただきますが、家庭内では患者様自身とご家族の方に頼らざるを得ません。特に、小中学生の患者様の場合には、保護者の方の協力が必要です。もし、分からないことがあれば、何なりとスタッフにお尋ね下さい。
デンタルハイジニスト 岩本裕美