こんにちは。院長の田中です。久しぶりに書かせてもらいますね。
現代はストレス社会と言われ、実際に不登校やひきこもり、うつ病などが年々急速に増加しているようですが、歯科の分野でも同様の現象が起こっています。
顎関節症という病気ですが、聞かれたことはありますか? 学校検診に行っても、来院される患者さんを診ていても増えてきているのを感じます。
顎関節症の直接の原因は顎の関節にかかるメカニカルストレスつまり機械的外力ですが、事故や暴力などによる外傷を除けば、ほとんどは精神的ストレスが大きな助長因子になっているのです。
ストレスがあると、それを発散させるため、人は寝ているときに食いしばったり(クレンチング)、歯ぎしりをしたり(グラインディング)します。寝ている時の力は起きている時の力の10倍以上と言われ、女性でも100kg以上の力で噛み締めているそうです。この寝ている時の機械的外力が顎の関節に悪さをして、顎関節症を引き起こします。
初期の主症状は、
“顎や顎の筋肉が痛い”
“口が開け難い”
“口を開け閉めした時に音がする”です。
約7割の人ではこれらの症状は自然に消失しますが、約3割の人では症状が持続し、中には慢性的な偏頭痛、眼底痛、味覚障害、自律神経失調などの重篤な症状に発展して、日常生活に大きく支障をきたす人もいます。但し、症状が消失したからといって、必ずしも元通りに治っているとは限りませんので、要注意です。
やはり、なるべくストレスをためない生活をする、顎に負担がかかるような生活習慣を改める等の予防的アプローチが一番大切ですね。
また、万が一、前述のような症状に気がつかれたら、できるだけ早く相談していただくことが大切です。発症直後であれば、たいてい元通りに治せますが、子供で2週間、大人で6ヶ月が経過すると、それはかなり難しくなってしまいますから。
院長 田中希代子