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by たなか歯科医院
アメリカ歯周学会に参加して・・・
2006年 11月22日
今年のAAP(アメリカ歯周病学会)はカリフォルニア州のサンジェゴで開かれました。
サンジェゴは、メキシコ国境に近いアメリカ第6位の大都市です。気候は乾燥しており、日隔差が大きいため、昼の直射日光は射すような感じですが、夜になると、厚手のコートがあってもいいなと思うくらい肌寒い状態です。また、町には美しいヤシの並木があり、一部の海岸ではアザラシも見られました。日本人の感覚からすると、なんとも奇妙な感じですね。

さて、学会ですが、今回は日本歯周病学会とコラボレートされていたので、いつもより日本人の参加者が多かったのが印象的でした。
アメリカの最先端と日本の最先端、並べて見ることができたのは良かったと思います。ただ、日本は研究においても臨床においても、決してアメリカにひけをとっていないのですが、英語力が不足しているため、プレゼンテーションにおいては、かなり見劣りしてしまっているのがとても残念でした。世界と張り合うためにはやはり英語力は不可欠ですね。

全体的な印象としては、技術的な面においては、あまり目新しいものはないように感じました。トピックとしては、“ピエゾサージェリー”と“GEM21”が画期的と言えるでしょう。

“ピエゾサージェリー”というのは超音波を応用した組織の切削機械で、モードの調節により骨は切れても軟らかい組織は切れないようにしたり、その逆にしたりできます。これを用いると、インプラントのための上顎洞挙上手術や骨の採取がメスやバーを使うよりもはるかに安全かつ容易に行うことができます。早速、注文をしてきましたので、まもなくたなか歯科医院にお目見えする予定です。

一方、"GEM21"というのは薬剤で、あるグロースファクターを臨床応用したものです。歯周病によって失われた歯槽骨(歯を支えている顎の骨)を再生させることができます。アメリカでも昨年の11月に認可が下りたばかりの新薬で、残念ながら、日本ではまだ販売されていません。臨床報告を見る限りでは、現在日本で販売されている歯槽骨再生治療薬の“エムドゲイン”よりずっと効果がありそうです。今回、3症例分だけ買ってきています。これはクールダウンが必要な薬なので、アイスボックスごとスーツケースに入れなければならず、たった3個でも結構大変な思いをして持って帰ってきました。是非試してみたいという方はご相談ください。先着順です…(笑)

学会出席中、予約の面では患者様にご迷惑をおかけしたと思いますが、お陰様で、十分にエネルギーを充電してこられたと思います。それをたなか歯科医院の今後の治療に還元していきます。乞うご期待!!!


院長 田中希代子